靴の安定感、歩行のしやすさ、頑強さという面でグッドイヤーウェルト製法は非常に優れた製法です。外底のス テッチを解くことで外底だけ取り外し、ソール交換が可能というのも優れた利点です。履きこむことで中底と外 底の間に敷き詰めたコルクが、足の形に馴染んでフィットしていくので、長時間歩行しても疲れにくくなります。
中底に貼り付けられたリブと呼ばれる突起部分に、吊り込んだアッパーとウェルト(細い帯状の革)を縫い付け(掬い縫い)、そのウェルトとソールと縫合します(出し縫い)。複雑な手順を踏みますが、長年の使用に耐える靴となります。
弊社のすくい縫いには、世界大戦の時代前後に作られたドイツのマシンを使用しています。現在も現役で稼働しており、グッドイヤー製法の靴を製作する上で非常に重要なマシンです。